米の買い占め業者は誰?行方不明21万トンはどこへ?新規参入が購入&売却か

米の価格高騰が続く要因として、業者による買い占めが浮き彫りになっています。

米を買い占める業者は誰でコメは一体どこへ行ってしまったのでしょうか。

調査の結果、主に仲介業者、大手商社、そして米を加工する企業の他、これまで米を扱っていない新規参入の業者を特定しました。

異業種の日本人や中国人、ネパール人などの外国人が購入して転売、またはストックしているケースがあります。

特定した米を買い占める中国人業者についても調査しています。

それでは早速見てみましょう!

米の買い占め業者は誰?行方不明21万トンはどこへ?新規参入が購入&売却か

米の買い占め業者は一体誰なのでしょうか。

価格高騰に関係する業者

米の価格高騰に関係する業者はいくつかあります。

これらの業者は主に、仲介業者、大手商社、そして米を加工する企業です。

2024年秋冬から米不足が騒がれていますが、これらの業者は価格が高騰する前に米を大量に買い占め、その後の卸業者や小売店もある程度保管します。

米の買い占め業者は誰でどこへ行く

出典:X 農家から消費者へお米が届くまでの流通ルート

これが米市場の供給不足を引き起こし、結果として消費者への影響を及ぼしています。

新規参入業者が購入&売却

農林水産省の調査によると、2024年の米の生産量は前年より増加したものの、実際に流通に回るべき米の量が約21万トン減少しています。

国会での江藤拓農林水産大臣によると、米を扱ったことのない企業や業者が市場に参入し、商業的な利益を追求している可能性も指摘していました。

「米はあると。(中略)どこかにスタックしていると考えざるを得ない」(1月31日)

「今回は、今まで米を扱ったことがないような人が参入している気配がある。どこにどれだけあるか、いま、調査を一生命かけています」(2月3日)(引用:diamond

既存、新規含め買取業者が米の供給を絞ることで、価格が急騰し、市場に出回る米の量が減少する一因となります。

「消えた21万トン」と言われる行方不明のお米は、新規参入業者が購入し売却する時期を見定め米の価格が上がったところで売却をする利益目的の可能性が考えられます。

米の購入者は中国人

米を購入している新規参入業者は中国人です。

千葉県内の農業会社の代表は取材に対し、

「中国人が多いね。来て『コメありますか?』って。『あるよ』っていうと、『10袋20袋(600キロ)ください』と。『どうするんだよ』と聞いたら、『横浜の中華街で5キロのパッケージにして売っているんだ』と」(引用:テレ朝ニュース

転売目的の中国人がコメの購入訪れたと言います。

しかし基本的に常連客や直売所など販売先を決めているため売らなかったとのことです。

中華料理店への転売はお客さんに提供するためのお米であり、お米が必要で困っている人に転売されている背景が見えてきました。

米の購入者はネパール人

米を購入している新規参入業者はネパール人です。

仕入れた大量のコメをストックして安く転売しているようで、TikTokでその案内を見た日本人が「転売ヤ―だ!」と拡散していて発覚しました。

これに対し

「まさか盗品じゃないよね?」

「衛生管理が」

という懐疑的なコメントもあります。

しかし、心配しなくても今後も彼らからお米を買うことは無いでしょう。

なぜならば、彼らは同じ状況下にいる同胞のネパール人やその他外国人コミュニティ向けに米を販売しているようです。

例えば、留学生や外国人技能実習生にとっても価格が高騰したお米は更に手の届きにくい食料となっています。

お米の仕入れ元は、勤め先やその他周りの人の善意によって提供された可能性も大いにあります。

米 買い占め 転売

出典:X(翻訳)25~30kgの米を片手で持ち上げることができます。

Xで拡散された悪意ある投稿を見て、嫌悪感を感じた人もいるようです。

うーん…あえて引用せんけど(中略)

そのお店のSNS見たけどコメ不足で騒がれる前から米の販売してるっぽいんよ

(中略)お店がネパール料理店だから仕入れられるのもまぁ当然なんだけど…

外国人排斥極まると何も確認せずリポストしちゃうんやな… 逆に日本人が海外で頑張ってて、あんな仕打ち受けたら堪らんだろうに…(引用:X

米の購入者は異業種の日本人

米を購入している新規参入業者は異業種の日本人です。

先の農業会社の代表は、

「きのう来た人は人材派遣会社。コメを買ってパッケージして、小売りすると

(中略)今はコメが高いから、それで商売すると。(転売は)本当は納得いかないけど、今のご時世だとしょうがないよね」(引用:テレ朝ニュース

と明かしていました。

コメ買い占め業者どこ 転売

出典:news.tv-asahi

ここで明かされた買い付け業者は、新規参入業者であり転売目的であることが分かりました。

その他にも、

  • 福岡県の60代農家が通りがかりの男性から声をかけられ、約800キロのコメを売った。
  • 佐賀県の50代男性は、名古屋市の卸売業者4社の訪問を受け、約3トンのコメを売った。

など、いずれもJAより高値を示され米を売ったとのことです。(参照:Yahooエキスパート

福岡市の建設会社が米をストック

すぐに転売するのではなく、新規参入業者がストックしているケースもありました。

福岡県嘉麻市では、ある建設業者が米を大量に購入し、倉庫に保管していると報道されました。

曰く、

「焦って安く売る必要ない」(引用:西日本新聞

とのことで、こちらは投機目的で売却の時期を見定めているようです。

フリマサイトで気軽に転売ヤーに

米を多く購入した人の中には、フリマサイトで気軽に転売ヤーとなっている人もいます。

これまでネットのフリマサイトで洋服やゲーム機を出品していた人たちが、軽い気持ちで米を売買しているケースもあります。

出品者の中には、個人の新規参入者だけに留まらず、本職のコメ農家と思われるアカウントも存在します。(参照:マネーポスト

自分で精米した米を10kg1万円で出品していたり、1kgあたり5000円の高額で出品するケースなど、通常で買うより安く販売しているわけではないようです。

米の販売20トン未満は届出義務はない

米の販売/転売は違法になるのかということが気になりますが、米の販売が年間20トン未満であれば届出義務はありません(参照:Yahooエキスパート

20トンとは相当な量のため、それほど多くの量のお米を扱う事業者はそもそも限られます。

農林水産省が、消えた21万トンの流通を追えていないのは、このように20トン未満のコメを扱う届出不要の事業者が多くいるということでしょう。

政府が備蓄米の放出を決定

政府は米の価格高騰を抑えるため、備蓄米の放出を決定しました。

これにより市場に出回る米の量が増えるため、米の価格の安定が期待されています

とはいえ備蓄米放出の効果が出るまでには一定の時間がかかると予測されています。

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