「中井亜美選手の衣装、なんでボロボロなの?」そんな疑問を持ったあなた、実はその”ボロボロ”にはちゃんとした理由があるんです。
衣装に込められた映画の世界観を知ると、演技の見え方がガラッと変わるはず。
一緒に確認していきましょう!
Contents
中井亜美の衣装はなぜボロボロ?1954年の名作映画との深すぎる関係
衣装が「ボロボロ」に見える理由
中井亜美選手のショートプログラムを見て、
「衣装が破れているのでは?」
「なんで試合にあんな衣装で出るの?」
と感じた方、きっと多いのではないでしょうか。
実はこれ、衣装が本当に傷んでいるわけではありません。
その背景にあるのが、彼女のSPのテーマとなっている映画『道(La Strada)』です。
素朴な質感・控えめな装飾・くすんだ色合いは、すべて意図的なデザインなんです。
衣装がボロボロに”見える”のには、ちゃんとした理由があったんですね…!
そもそも映画『道』とは?
映画『道(La Strada)』は、1954年にイタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニが製作した名作映画です。
アカデミー賞外国語映画賞を受賞しており、世界映画史に残る一作として知られています。
物語の主人公・ジェルソミーナは、貧しい家庭に育った純粋で無垢な女性。
旅芸人の男・ザンパノに売られるように連れ去られ、各地を転々としながら生きていきます。彼女の衣装はボロをまとったような粗末な服で、それがそのまま彼女の境遇と内面を表現しているんですね。
古い映画なので日本ではあまり馴染みのない作品かもしれませんが、フィギュアスケートファンや映画ファンの間では名プログラムのテーマになることも多い、知る人ぞ知る名作なんです…!
衣装のデザインに込められたこだわり
中井亜美選手の衣装は、まさにジェルソミーナというキャラクターを体現するように作られています。
華やかな装飾を一切排し、くすんだ色調と素朴な素材感で「社会の底辺で生きる女性」の姿を氷上に表現しているんです。
フィギュアスケートの衣装といえば、スパンコールやラインストーンがきらびやかに輝くイメージを持っている方も多いはず。
だからこそ、この衣装は一見すると
「なんでこんな地味な衣装?」
「本当にボロボロじゃない?」
と映ってしまうのかもしれませんね。
でも逆に言えば、それだけキャラクターへの没入度が高い衣装とも言えます。
衣装を見た瞬間に
「あ、ジェルソミーナだ」
と感じた海外のファンが多かったのも、それを証明していますよね。
知っているか知らないかで、これほど受け取り方が変わるというのは、フィギュアスケートの奥深さをあらためて感じさせてくれますよね。
衣装は機能性と世界観の両立
「ボロボロに見える」と話題になった衣装ですが、当然ながら競技用として素材・機能性・安全性はしっかり確保されています。
フィギュアスケートの衣装は国際スケート連盟(ISU)のルールに沿って制作されており、選手が激しい動きをしても問題ないよう、伸縮性のある素材が使用されているんです。
見た目は素朴でも、裏側には競技に耐えうる職人技が詰まっている。
そう思って見ると、また違った感動がありますよね。
中井亜美選手ってどんな選手?
中井亜美選手は、表現力の高さと繊細な演技で注目を集めている日本の若手フィギュアスケーター。
技術だけでなく、プログラムのテーマや音楽・衣装を通じて物語を伝えることに真摯に向き合っている選手として知られています。
今回の『道』というテーマ選択も、単に”かっこいい曲”や”映える衣装”を選ぶのではなく、作品の本質を理解してその世界観を演技に落とし込もうとしているからこそ。
衣装が「ボロボロ」に見えるほどキャラクターに寄り添っているのは、選手としての姿勢の表れとも言えるかもしれませんね。
まとめ
中井亜美選手の衣装が「ボロボロ」に見えるのは、映画『道』の主人公ジェルソミーナを徹底的に表現するための意図的なデザインでした。
文化的な背景を知らずに見ると驚いてしまうのは当然のことですが、その背景を知ったうえで演技をあらためて見てみると、衣装・音楽・表現がすべてひとつの世界観としてつながっていることに気づくはずです。
「なんでボロボロなの?」という疑問が「これだからフィギュアスケートは面白い」という感動に変わった方も多いのではないでしょうか。
ぜひ、その目線でもう一度演技を見てみてくださいね。

